真っ暗な闇の中
中学生の頃は、まるで真っ暗な闇の中にいるような、そんな毎日でした。
今思えば、同じような悩みを抱えた子も少なくなかったかもしれませんが、
仲の良い友達にも、家庭のことを話したりすることはできませんでした。
聞こえてくるのは幸せで楽しそうな家庭の話ばかりで、
分かり合える仲間がいるとは到底思えず、孤独感は増し、
両親に対しては憎しみに近い感情が湧いていました。
そして生まれて初めて、死にたいなぁとぼんやり思うようになります。
幸せそうな人たちが羨ましくて妬ましくて、
だけど自分はどうしようもなく一人で
死ぬ勇気もなくて、真っ暗な闇の中を漂っているような。
振り返ってみてもこの頃が一番苦しかったと思います。
大人になった今でも思い出すのが辛いですが、
闇に飲まれずになんとか耐え切ったことで、少しづつ光が見えてきます。